[この記事でわかること]
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埼玉県所沢市、株式会社大工不動産の平野です。
手付金(てつけきん)って言葉は聞いたことがありますでしょうか?
よく買いたいものを予約しておさえるのに「手付けを打つ」なんて言いますよね。
では、新築一戸建てを買う時の手付金はどのような意味合いなのかご説明していきます。
新築一戸建てを買う時の手付金には意味合いが2つあります。
手付金は一般的に契約書を交わす時に売主さんに支払って、売買代金の一部にあてられます。
2,500円の物件で手付金50万円の場合、 物件を契約するときに50万円を現金で用意して、引渡しの時に2,450万円を振り込むような流れです。
新築一戸建てを購入するときには、まず購入申込書を書いて、そのあと(当日や後日)に契約手続きになります。
関連記事>>>「不動産購入申込書(買付証明書)の注意点・書いたらキャンセルできない?」
購入申込書を書いた時点では手付金を払っていないので、 「先に契約して手付金払うから私に買わせてください!」なんて人が現れて気に入った物件を取られてしまうなんてアクシデントが時にあったりします。
正式に契約をして手付金を払ったら、もう売れてしまったり取られたりしないので安心です。
さて、無事に物件の契約が終わり住宅ローンが通れば物件の土地・建物は自分のものになります。
正式に契約したのに事情が変わり、自分の都合で万が一契約をやめたくなった場合です。
・もっといい物件があった
・急に転勤が決まった
・親に反対された
いろんなケースがあるかと思います。
その場合は「払った手付金いらないから契約をやめさせてください」ということになります。
すでに正式な契約を済ませていますので、簡単にやめることができません。
自分の都合だけでやめるなら手付金を放棄することになります。
ですので、きちんと考えて、心配なことは解決してから契約するようにしましょうね。
あと、逆に売主さんが売るのをやめたくなった場合は、手付金を返してさらに手付金と同額を支払ってやめることができます。手付の倍返し、というやつですね。
新築一戸建ての売主さんは業者さんがほとんどですから、売るのをやめたいというのはあまり考えづらいですが、「解約手付」にはこのような意味合いがあります。
一般的に手付金放棄でやめられる期間は物件の売買契約書に書いてあります。契約後1週間~3週間くらいでケースバイケースです。
ここでは、物件の引き渡しができなかった場合の手付金が戻ってくるケースをお伝えしますね。
先程説明した「解約手付」は、あくまでも自分の都合でやめるときの話で、契約後にどうしても引き渡しができない場合は手付金が戻ってきます。
手付金が戻ってくる例
・住宅ローンがどこの金融機関でも通らなかった場合
・地震や台風などで引き渡しができないレベルで物件が壊れてしまった場合、等々
このような場合は手付金が戻ってきて白紙解約になります。
物件が壊れてしまった時に直せるレベルであれば売主さんの責任と費用負担で直してから引き渡し、となります。ちなみに売買契約書に貼った印紙代は戻らないのでご注意下さい。
こういったケースの場合の解約の決まりも、売買契約書や重要事項説明書に書いてあります。
物件の契約の時に必ず不動産会社から説明がありますが、契約後も疑問に思ったことは質問しましょう。
住宅ローンで物件価格+諸費用の全額を借りる場合、引渡しの時に通帳に戻ります。
例 物件価格3,000万円、諸費用200万円で合計3,200万円
↓
手付金を100万円払った(残り必要なのは3,100万円)
↓
3,200万円の住宅ローン審査が通った
↓
残り必要な3,100万円を支払って通帳に100万円余った
このようなイメージになります。正確には、物件の契約書に貼る印紙代、ローンの契約書に貼る印紙代も引渡し前に支払うので、印紙代も通帳に残る形になります。
総額フルローンを借りた場合は、「引渡しまでに支払ったお金が引渡しの日に戻る」という事になります。
では、手付金はいくら払えばいいのでしょうか。
売主さんの立場としては、せっかく契約してもらえて売れたのに解約してほしくありません。
もう手付金いらないからやめた!って言われないように低すぎる金額だと契約できません。
一般的には手付金は30万円・50万円・100万円の場合が多いです。キリの良い金額ですね。
売主の建売業者さんによっては手付金は50万円からじゃないとダメというところもあります。
頭金をたくさん入れたい場合も、手付金は高額すぎなくて大丈夫です。住宅ローンで借りる額を減らして通帳にお金を入れておけばあてられますので。
手付金があまり用意できない場合、10万円、20万円でも契約させてもらえる場合もあります。
建売会社さんによって要相談ですが、30万円~50万円が多いです。
家を買いたいけど貯金がない、手付金が払えない場合の話です。
身内(親とか)に一時的に出してもらうか、お金を貯めましょう
間違っても、キャッシングとかしちゃダメです。
住宅ローン審査にかなり影響します。
あと、要注意ですが不動産会社に借りちゃダメです。不動産会社が手付金を貸して契約を勧めるのは法律で禁止されてます。
よくチラシやインターネットの不動産サイトで見かける宣伝のセリフですが、
頭金0円で買えます!
というやつ。厳密にいうとちょっと違うんですよね。
先ほどから説明しているように、契約するときに手付金が必要です。
頭金0円というのは、フルローンを組めば払った手付金が通帳に残る、という意味合いです。
頭金なしで宣伝している物件も、手付金は現金で必要なので覚えておいていただければ幸いです。
今回は売買契約のときに必要な手付金についてでした。
家を買うときには思いのほか、いろんなお金がかかります。
引っ越し費用や、家具家電も新しくしたくなったり、新しくカーテン買ったり。
賃貸に引っ越すのだって、敷金0円、礼金0円だったとしても初期費用が必要ですよね。
住まいを変えるのはお金がかかるんです。
家を買いたいと思ったら、できれば身内に借りるのも控えて、毎月少しずつでいいですからお金を貯めて計画していきましょう。
その間に物件を見たり、家具とかネットで探したり、買うまでの間も家探しを計画的に楽しんでもらいたいです^^